クリスチャン・オジャ―ルは来年で50周年を迎えます。
約半世紀にわたるブランドの歴史を振り返ってみると、今見ても魅力的なものがたくさんあることにビックリします。
このシリーズでは、さまざまな資料や写真を通して、クリスチャン・オジャールの歴史をひも解き、お届けしていきたいと思います。
お届けするのは、「クリスチャン・オジャール 歴史探偵」の氣駕マサヒコです。
楽しみにしてくださいね!
歴史探偵 第3回目のレポートは、パリ・オジャール社にあった1973年のショールーム写真からスタートします。
1973年といえば昭和にしたら48年、日本では石油ショックでトイレットペーパーの買いだめ騒動が起こっていた頃。
そういえば幼い記憶の中にトイレットペーパーの山積みを見たような・・・あ、年がバレる(汗)
ちょっと脱線しましたが、話をもどして、この年オジャール氏は28歳です。
きっと、お仕事もバリバリにこなしている頃でしょう!!
その時のショールーム写真が、こちら。
当時の写真では、色がセピアすぎていたので、今のテクノロジーで色修正してみました!
活気のある商談スペース、優しいグリーンと白い壁、そしてフローリングがシンプルにオシャレ!
使用しているラックもモダンなデザインで高級感がありますね。
色のきれいなサンプルとワンピースのプリント柄も目立ちます。
そこに並んでいるお洋服が、1974年のスプリング・サマー(SS) コレクションでしょう。
えっ、なんで1974年SSコレクションかって???
見てください、写真の右下に1973FUJICOLORってありますよね。
コレクションは、そのシーズンのものは、だいたい半年くらい前に発表します。
よって、翌年の1974年のSSコレクションと考えられます。
どう? 私の推理・・・探偵っぽいでしょう! そこはそこ・・・じっちゃんの名にかけて?!
さて次に、1974年SSコレクションの写真を見つけました!
スタッフが資料用に撮影した1枚ですね。
白のノースリーブVネックのライン入りニットです。
ネックのラインが重なるあたり、さりげないテクニックです!
当時のオジャール氏のデザイン評価に、こんな記事がありました。
「現代的にアップデートされたスポーツウェアに対する新鮮な姿勢で、すぐに認識された」と。
また
「クラシックな要素と現代的な要素をうまく融合させたシックで着やすい服」とも、
まさに『ボン・グー』です!!
そして次の1枚です。
こちらも白をベースにしたスポーティなスタイリングです。
ダブルのラインがシンプルで新鮮。この当時日本でもテニスルックが大流行、合わせてニットもトレンドでした。
トレンドといえばバギーパンツも、この年のトレンド。
1枚目も2枚目も、ワイドなパンツルックです。
トレンドを入れ、シンプルだからこそ素材にこだわっていることが伝わってくるようです。
今でも、OKなスタイルですよね。
レトロなのに、モダンってすごい!!!
同じパンツでのスタイリングで、別写真をご紹介します。
ワントーンカラーが、素敵でしょう!!
パンツのシルエットが素材の良さを引き出しているようですね。
次は、新発見? のコーナーです。
なんと、最初に見てもらったショールームの写真に、ある人物が写りこんでいるのを発見???!!!
拡大した画像が、こちら。
前回のオジャール氏の写真を思い出してください。
ほら、なんか髪型とか雰囲気とか・・・ご本人のような???
私の妄想かもしれませんが、こっそり写りこんでいてくれたら、
うれしいなーーーと思う今回の調査でした。
今回の記事お楽しみいただけたでしょうか?
次回も楽しい記事を探してきますので、どうぞお楽しみに。
PROFILE
氣駕マサヒコ
東京都出身。
1988年にイトキン株式会社に入社。販売から企画を経て、現在コーディネーターとして活躍中。楽しいトークが人気を呼び、全国百貨店を中心にトークショーを講演、テレビショッピング出演。
2024.02.01
2023.09.19
2023.09.05
2023.09.04
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