• TOP
  • NEWS
  • クリスチャン・オジャール 歴史探偵日記 vol.5

NEWS

クリスチャン・オジャール 歴史探偵日記 vol.5

2021.10.20
HISTORY

20210810_history-005.jpg






















クリスチャン・オジャ―ルは来年で50周年を迎えます。



約半世紀にわたるブランドの歴史を振り返ってみると、今見ても魅力的なものがたくさんあることにビックリします。


このシリーズでは、さまざまな資料や写真を通して、クリスチャン・オジャールの歴史をひも解き、お届けしていきたいと思います。



お届けするのは、「クリスチャン・オジャール 歴史探偵」の氣駕マサヒコです。


楽しみにしてくださいね!



好評につき、第5回のレポート開始と相成りました。


今回は、幻の当時のデザイン画を発見しましたので、報告します!!



まずは ご覧あれ!!!!


デザイン画メンズ1.jpg





























メンズのデザイン画が出てきました。


私、迷探偵の推理によれば、右上のメモに注目!


日本語で '76秋冬、おそらく日本側のスタッフの記入でしょう、すなわち 


 1976年、45年も前のものです。


え? そんなことは、誰でもわかるって・・・まあまあ、優しく流してくださいね・・・・  じっちゃん、ゴメン!



さて、話をもどします。



オジャール氏はウィメンズの数年後、メンズのプレタポルテにも進出しました。


ドレススーツとカジュアルなセパレーツの両方を発表、エレガントなシンプルさに若々しい活力を加えたと


当時の記事にもありました。


また、ディテールのこだわり、上質な素材使い、思いがけないまばゆいばかりの ホワイトウールを使ったグラマラスな


ダブルブレストのスーツとの記事、まさに このデザイン画ですよーーーー!!



もしかして、すごいものを見つけてしまったりして!?!?!?


当時流行ったスモーキングジャケットにラインの入ったパンツ、うーーん ジェームスボンドみたくてカッコイイ!



さて、同じタッチのデザイン画を さらに紹介、お待ちかねのウィメンズです。



デザイン画ダッフルコート.jpg

























ダッフルコートがシンプルです、そしてラインが素敵。


いやはや、素敵すぎて今あっても不思議ではない感じ、レトロなはずなのに逆にモダンなんて・・・さすが!!!


袖をドルマンにして、リラックス感も。


きっと、着やすくてお洒落なコートだったのでしょう。


まさにボン・グー!!



オジャール氏のデザインの特徴は、ゴム入りウェストバンドやドルマンスリープなど動きやすさを考慮した


リラックスデザインだったので、まさにこのデザイン画のコートのラインですね!



さて次も、同年のデザイン画です。


デザイン画ビッグシャツ.jpg

























リラックスラインのシャツワンピースって、今でも普通にトレンドですよ!


プリーツ使いを見ただけでも、着やすさが伝わってくる感じ。



そして、カッコイイ デザイン画が こちら!!


20211011135804.jpg












ベレー帽にジャンプスーツのように着こなしたインナーにはタートルネックのニット、そしてタバコ!



今でこそ、喫煙者は嫌われ者ですが、当時はかっこよく見えたものです。


そう言えば、私も「夜霧のハウスマヌカン」なんて曲が大ヒットした頃、細いジョーカーなんてタバコを吸いながら、


ビリヤードをやっていましたっけ・・・でも、この曲の歌詞と同じで給料のほとんどが服代になり、


毎日焼肉弁当やカップヌードルを食べていましたっけ。  ノスタルジーーーーーー。



そして最後の1枚です。


39-スタイリングSK.jpg

























このデザイン画も、当時のトレンドがわかりますね!


ゆったりした袖に分量の多いプリーツスカート。


上に羽織っているのは、ニットジャケットのような感じですが、今でもOKなスタイリングです。


インナーには当時人気のタートルネックのニット。



今でこそタートルネックっていってますが、当時はトックリセーターなんて呼んでましたっけね・・ え?年がバレルって?


まあ、冷静に考えてタートルネック = 亀の首 ってネーミングも どうなんだかと思いますけど。



このデザイン画、オジャール氏本人のものかどうかは、さだかではありませんが・・・・


デザイン画のチエックは必ずオジャール氏本人がしていたはずなので、


              きっと、あのキラキラした目で見ていたのは確かでしょう!



このデザイン画が1976年とお伝えしましたが、ここで ついに悲しい現実を皆さんに伝える時がきました。


この年の、デザイン画がオジャール氏の最後のものとなってしまいました。




翌年、1977年の3月8日 大好きな乗馬中に落馬という不慮の事故で、この世を突然去ってしまうのです。



そんな事って、ひどすぎる・・・・でも、これが現実でした。


この時、もっとも大切で偉大なデザイナーを失ってしまったのです。



心から、ご冥福をお祈りいたします。



でも、クリスチャン・オジャールというブランドは不滅でした!


このオジャール氏の後を継いで、さらに大きなブランドへ変えていく人物が登場します!!!



さて、その人物とは????



それは、次回のお楽しみに・・・・・




今回の記事お楽しみいただけたでしょうか?


次回も楽しい記事を探してきますので、どうぞお楽しみに。


探偵稼業まだまだ続きますよ、じっちゃんの、名にかけて!





PROFILE


202108_kigasan_profile.jpg


氣駕マサヒコ


東京都出身。
1988年にイトキン株式会社に入社。販売から企画を経て、現在コーディネーターとして活躍中。楽しいトークが人気を呼び、全国百貨店を中心にトークショーを講演、テレビショッピング出演。

CATEGORY

MONTHLY ARCHIVE