クリスチャン・オジャ―ルは来年で50周年を迎えます。
約半世紀にわたるブランドの歴史を振り返ってみると、今見ても魅力的なものがたくさんあることにビックリします。
このシリーズでは、さまざまな資料や写真を通して、クリスチャン・オジャールの歴史をひも解き、お届けしていきたいと思います。
お届けするのは、「クリスチャン・オジャール 歴史探偵」の氣駕マサヒコです。
楽しみにしてくださいね!
さて、亡きオジャール氏の跡を継いだミケーレこと、ミセス・オジャールさんの歴史のはじまりはじまり!!
まだ引き継いだばかりの頃は、このような記事ばかり・・・。
『あまりに大きすぎるオフィスの中でミッシェル・オジャールはいかにも心細げに、頼りなく見える』など。
また、当時での女社長という立場は、業界から意図的な妨害をされたこともあったようですが、
クリスチャン・オジャールを愛した彼女は負けませんでした!
頑張り続ける彼女の姿と才能が認められていきます。
ついに、1977年の12月のファッション誌では、記事の内容が変わります。
『クリスチャン・オジャールは続けていきますと、雑誌や新聞に大々的な広告を載せた、妻の熱心な姿勢に打たれた』
『今回のコレクションは、オジャール・ガール達が依然として生き残っていたことを証明した』
『まるで、オジャール氏が創作活動をつづけているかのようだ』とも。
頑張っているひとは、認められていくものですね!! めでたし、めでたし!
この頃でしょうか? スタッフと打ち合わせをするミセス・オジャールさんの写真です。
画像は粗いのですが、チャーミングな笑顔がわかりますね!
やがて、雑誌や新聞の記事もどんどん、変わっていきました。
『心細く、頼りなく見えていたのは外観だけかも知れない。黒いまつげにひときわ映える素晴らしく青い瞳の中に、
意思に裏打ちされた知性の光が読みとれた』
ついに、業界も認めてくれたのでしょう、本当によかったですね!!
そして、1980年代に向かって、まさに進撃のクリスチャン・オジャールが始まります。
当時のコレクションを、スタッフが資料用に撮ったものを発見。
どうですか?!
懐かしのビッグな肩のライン!
おおおおーー、まさに、まさにの80年代ですね、大きな肩パットを入れたラインが当時はトレンドでした。
ここ数年、今もビッグ・ラインがトレンドとして続いていますね。
海外のコレクションでも、80年代のオマージュ的なデザインが多々見られています。
肩パットこそ入れていませんが、大きなシルエットは現代のトレンドとして復活しています。
次の写真、セットアップスーツの高級な生地感とビッグショルダーがカッコイイ!!!
このストライプ柄とポケットライン、肩から袖へのラインが素晴らしいです。
このゆったりした袖のラインも、今のトレンドですね!!
次の写真は、コートを着たモデル写真を続けて2枚!
1枚めのコート、いかがでしょうか?!
斬新なデザインですよね。
ボリューム感と袖折り返しで見えるブラックの生地、この配色が ボン・グー!!
フードとボタン替わりのトグルが良くマッチしています。
モードな1枚です!
2枚目も、トレンチコートのデザインをアップデート、最先端をいってました!
今でこそ、トレンチコートのデザインを再解釈してアップデートすることが多々ありますが、当時すでにトライしていたんですね。
このコートなど、現在でもOKですよね、カッコイイしお洒落。
さすが、です!!!! おもわず、ボン・グー!!!
ここに、ミセス・オジャールさんの才能は、完全に開花しました!
この後、進撃のオジャールが、現在へと長く続いて行くことになります。
歴史って本当に面白いですね、では、また次回 お会いしましょうね、さよなら、さよなら、さよなら。
(この頃流行った映画の解説者の雰囲気で、お読みください)
今回の記事お楽しみいただけたでしょうか?
次回も楽しい記事を探してきますので、どうぞお楽しみに。
探偵稼業まだまだ続きますよ、じっちゃんの、名にかけて!
PROFILE
氣駕マサヒコ
東京都出身。
1988年にイトキン株式会社に入社。販売から企画を経て、現在コーディネーターとして活躍中。楽しいトークが人気を呼び、全国百貨店を中心にトークショーを講演、テレビショッピング出演。
2024.02.01
2023.09.19
2023.09.05
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