クリスチャン・オジャ―ルは今年で50周年を迎えます。
約半世紀にわたるブランドの歴史を振り返ってみると、今見ても魅力的なものがたくさんあることにビックリします。
このシリーズでは、さまざまな資料や写真を通して、クリスチャン・オジャールの歴史をひも解き、お届けしていきたいと思います。
お届けするのは、「クリスチャン・オジャール 歴史探偵」の氣駕マサヒコです。
楽しみにしてくださいね!
今回お届けできる情報は、なんとあの伝説のモデルがクリスチャン・オジャールを着用している写真を発見、公開できることです!
わざとお顔を、わかりにくくしたシルエット写真からで失礼しました。
でも、これでも ボブヘアで、誰だかすぐにわかってしまうって? まあまあ・・・。
もうちょっと我慢して、当時の日本人モデルの話からさせてくださいね!
欧米のセクシーシンボルが、マリリン・モンローから、1960年代に来日したモデルのツィッギーに変化していく時代。
まだ、当時のパリコレ・モデルはと言えば、欧米系の白人がメインでした。
この1960年前後から1970年にかけて、東洋人として日本からパリコレに出演して伝説のモデルが3人いましたね!
その3人の中で、オジャールのコレクションに出演していたのは、なんと?!
なんと、山口小夜子さんでした!!!!!
クリスチャン・オジャール 1979年春夏コレクション出演での写真です。
おおおーー凛々しい!!!
1972年ザンドラ・ローズの東京ショーでメインモデルに抜擢後、ジャン=マリー・アルマンのオートクチュール・コレクションでパリコレに出演した山口小夜子さん。
当時のパリコレ・モデルの主流は、大きな目にキュートな髪型でした。
その中、山口小夜子さんは、切れ長の目と黒髪のボブという東洋風で人気を博し、海外で日本人ブームを起こしました!
写真では、着用されたジャケットの素材の良さと凛としたきれいなポージングが、マニッシュなのにエレガント。
圧倒的な表現力、オーラがみなぎっていますね。
グレーのベルトもレトロでモダン!!
ちなみに、オジャールのコレクションには、1977年秋冬から1979年の秋冬まで、5回も出演なさってくれていたそうです。
アップで、どうぞ!!!
切れ長の目の美しさを作り出すアイラインと、高い位置のチーク、くっきりした赤いリップをご覧下さい。
同じ日本人として、嬉しいです!! まさに、エキゾチック・ジャパン~です。
彼女のエキゾチックな顔は、ヨーロッパで大人気となり、
なんと『小夜子マネキン』が登場した話は有名ですね!!
『小夜子マネキン』は、1977年から発売され、ロンドンのハロッズ、ニューヨークのバーニーズをはじめ、欧米のブティックを席巻したのです。
すごいと思いませんか???
モデルの名前のついたマネキンが造られて、店頭に並んでいるなんて!!
私も、もしタイムスリップできたら、この目で見てみたいものです。
全身コーディネート写真が、こちら。
ポークパイ・ハットを斜めにかぶるお姿はまさにボン・グーです!
ホワイトとグレーの配色が映えています。
このお顔立ちに、このスタイリングもマッチして素敵です。
クリスチャン・オジャールは、山口小夜子さんがモデルで出演したようなブランドだったのですね。
次回は、もっと多くの山口小夜子さん写真をお届けできるように、調査を重ねます。
乞うご期待!!!
今回の記事お楽しみいただけたでしょうか?
次回も楽しい記事を探してきますので、どうぞお楽しみに。
探偵稼業まだまだ続きますよ、じっちゃんの、名にかけて!
PROFILE
氣駕マサヒコ
東京都出身。
1988年にイトキン株式会社に入社。販売から企画を経て、現在コーディネーターとして活躍中。楽しいトークが人気を呼び、全国百貨店を中心にトークショーを講演、テレビショッピング出演。
2024.02.01
2023.09.19
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