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クリスチャン・オジャール 歴史探偵日記 vol.11

2022.02.23
HISTORY

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クリスチャン・オジャ―ルは今年で50周年を迎えます。



約半世紀にわたるブランドの歴史を振り返ってみると、今見ても魅力的なものがたくさんあることにビックリします。


このシリーズでは、さまざまな資料や写真を通して、クリスチャン・オジャールの歴史をひも解き、お届けしていきたいと思います。



お届けするのは、「クリスチャン・オジャール 歴史探偵」の氣駕マサヒコです。


楽しみにしてくださいね!



さて、今回は続編のスタートです!


あの伝説のモデル、山口小夜子さんがクリスチャン・オジャールのパリ・コレクションに出演していたという、


驚くような情報キャッチの後編です。



調査を続け、探偵のパワー全開で写真を探しましたら、古いアルバムが棚の奥から・・・・・


なんと、さらに見つけました!!


会えましたよ、もっと多くの小夜子さんに。


まずは、この写真から。



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小夜子さんのアイキャッチでもある切れ長の目を強調するメイク、チークの位置と真っ赤なリップが特徴の1枚!


リップの色と合わせた、ネイルの色も当時のトレンドを思い出せますね。



なんといっても、オジャールのVネックのニットが相性抜群です。


毛足の長いシャギーニットみたいです。


ゴールドのラインが、イナズマのように入り、このラインで色が2色に分かれていますね。


このラインは袖まで続いています。


袖のラインでも2配色切り替えになっているなど、細かいデザインで、作るのも手間がかかりそうな1枚です。



この時のスタイリングはピンク系で合わせていますね。


全身コーディネート写真が、こちら。



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サテン地でしょうか、落ち感のあるパンツルックが素敵です。



さて、山口小夜子さんについて、ちょっとお話させてくださいね。



彼女をプロモデルとして起用したのは、あの山本寛斎さまでした。


1971年、彼のロンドン初の日本人ショーで成功後、当時のアヴァンギャルドショップ「カプセル」で開催された凱旋ショーが始まり。



1972年にザンドラ・ローズの東京ショーでメインに抜擢されたのを、きっかけにジャン・マリー・アルマンのオートクチュール・コレクションに出演しました。


1973年には、三宅一生さま初のパリ・コレクションに出演、以降は高田賢三さまなどの日本人デザイナーと共に歩んでいきます。



トップモデルに駆け上がった山口小夜子さんは、1974年の「ニューズウィーク」誌で「世界の4人の新しいトップモデル」とまで称されます。


1973年から1986年まで、資生堂のモデルとして数々のポスター等のヴィジュアルで有名でしたから、どこかで必ず目にしているはずですよ!



さらに、もう1枚!


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ジャケットにコサージュ、セミタイトなスカートがきれいなラインを出しています。


マニッシュなのにエレガンス、女性らしい優しい袖のラインが特徴的です。


スカートも裾先のスリットが新鮮で、動きやすく活動的な女性にピッタリ!


また、ボリュームのあるブレスレットが、素敵ですね。



スタイリングもハットとコサージュ、シューズをホワイトで、スカートとベルトをグレーで合わせています。



次は、鮮やかなドレスルックをどうぞ!!


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プリーツをほどこしたようなラインで、アシメトリーに見えるホワイトのドレスルック。


イヤリングとブレスレット、シューズのゴールドが、ラグジュアリーなムードを引き出します。


オートクチュールのようなドレスですね!



前手の記事「新しい時代の4人のトップモデル」が出た頃は、モード界がオートクチュールからプレタポルテに移り変わっていく時代でした。



この時のインタビューで、山口小夜子さんは以下のように、語っています。



『何を着たいかと尋ねられたら、リラックスできる着心地のよいものと答えるわ。私は、自分にあったものを自由に選びたい、ただそれだけ。』と。



まさに、クリスチャン・オジャールのキャッチフレーズの、ボン・グーにピッタリのコメントでしたね!!




今回の記事お楽しみいただけたでしょうか?


次回も楽しい記事を探してきますので、どうぞお楽しみに。


探偵稼業まだまだ続きますよ、じっちゃんの、名にかけて!





PROFILE


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氣駕マサヒコ


東京都出身。
1988年にイトキン株式会社に入社。販売から企画を経て、現在コーディネーターとして活躍中。楽しいトークが人気を呼び、全国百貨店を中心にトークショーを講演、テレビショッピング出演。

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