クリスチャン・オジャ―ルは今年で50周年を迎えました。
約半世紀にわたるブランドの歴史を振り返ってみると、今見ても魅力的なものがたくさんあることにビックリしましたね。
このシリーズでは、さまざまな資料や写真を通して、クリスチャン・オジャールの歴史をひも解き、お届けしてきました。
お届けしてきたのは、「クリスチャン・オジャール 歴史探偵」の氣駕マサヒコでした。
ここまで読んで『あれ?何、この過去形の文章』って思われた方、さすがです。
そうなんです、めでたく今回が最終回となりました(拍手)!
今回は、オジャール氏の軌跡を追って、最後の旅に出ましょう。
皆さんもご存知のとおり、オジャール氏は二つの世界大戦の後、1945年にフランスのブルターニュで生誕しました。
20歳までは、漁業を営む生家の船に乗り込み、青春時代を過ごしました。
その後、1968年妻のミッシェルを主任デザイナーにすえて、プレタポルテの会社を設立します。
それこそが、クリスチャン・オジャールです!
このあたりのを詳しく知りたい方は、もう一度バックナンバーでお楽しみくださいませ。
え?
奥様の写真も、もう一度みたいって??
チャーミングな女性ですね。 笑顔が最高!!
おしどり夫婦だったのでしょう。 きっと・・・。
このきっとが気になる方も、再度バックナンバーでご確認を。
さて、この頃って、どんな時代だったのでしょうか?
そもそもファションは19世紀までは、宮廷のもので、20世紀に入ってさえも貴族や一部の富裕層や映画スターが中心でした。
しかし、二つの世界大戦をまたいで、これが変化しました!
オートクチュールより、既製服を着る若者の文化が新しいものを求め、アパレル企業がそれに答え出します。
そこでプレタポルテ、フランス語では『準備が出来ている』英語では『ready-to-wear』が登場しました。
すぐに着られる服、日本では高級既製服と言われることが多いですね。
もちろん、以前から既製服はあったものの、大量生産の粗悪な商品とされていて、この差別化もあってプレタポルテと呼ばれました。
1959年ピエールカルダンがオートクチュールのデザイナーとして初めてのプレタポルテを発表、その後他のデザイナーも続きます!
そう言えば、理想の女性像も変化しましたね。
1950年代までの理想の女性像は豊満でセクシーなマリリン・モンロー様やエレガントなグレイス・ケリー様。
これが1960年代になると、小柄なツィギーがロンドンで登場、新しい女性像の誕生となり、当時の大流行のミニスカートと相まって、日本でも大人気でした。
さて、話をもどして1972年、クリスチャンオジャール社は軌道に乗って大きく成長していき、遂に日本に上陸しました!
どのくらい凄いブランドだったかは、次の写真が証明!
このような日本を代表するモデルさんがオジャールの服を着てコレクションに参加してくれていたのですよ!!!
今月のNHKの番組でも、取り上げられましたね。
なんと着ているのは、あの世界的スーパーモデル山口小夜子さんです。
本当に凛々しくてお美しい!!
すごいブランドだった証拠。
そんなオジャールを表現した当時のキャッチフレーズが『ボン・グー』でした!
当時のMORE誌に掲載された内容がこれ。
『クリスチャン・オジャール それは、流行をほど良く賢く取り入れ、素材色ともに心配りが感じられるパリのボン・グー(よい趣味)の服。着こむほどに、着る人の優しい心のゆとりが香る』と。
1978年の青山ベルコモンズにあったショップ写真が合わせて掲載されていました。
こちらでした!
当時の掲載なので、荒い画像ですがお許しを。
この当時のオジャール社のパリの社屋も、おしゃれでした!
カラーで見たいという方のために、助手のワトソン有里が手腕を見せました! こちら。
白を基調にした、建物でした。き、きれい!!!
いやーー、科学の進化って、本当にすごいですねーー!!
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さて、そのような中1977年、あの悲劇がクリスチャン・オジャールを襲いました!
オジャール氏の急死です。
大好きな乗馬中の転落死でした。
あまりの大きな出来事に、当時の新聞紙も一面に取り上げました!
このような状況をも乗り越え、妻のミッシェル・オジャールが後を継いで、さらにブランドを磐石なものにしていきました。
波乱万丈なんて言葉がありますが、このオジャール・ブランドもしかりです!
このような長い歴史を通って、今、皆様の前にクリスチャン・オジャールというブランドがあります。
多くの方の歴史を引き継いだブランドを、これからもよろしくお願いしますね!
そんなオジャール氏の幸せそうな1枚を、最後にどうぞ。
お子様との、写真です。 笑顔が微笑ましい1枚でした!
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最後にスペシャルプレゼントを!
オジャール氏が語る『旅する女性』のインタビュー動画を、入手したので、ご紹介します。
このレトロ感が、たまりませんよ。
どうぞ!
さて、今回の記事お楽しみいただけたでしょうか?
皆様のおかげで20回を迎えられたことを、本当にありがたく思います。
また、どこかでお会いできる日を楽しみにしています。
さあ皆さんも、おしゃれを楽しんで『レッツトライ!!』
そして、あなたのファッションも『ボン・グー』でありますように!
FIN
PROFILE
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